外資系リーマンです。
英大手石油メーカーであるBPが7,500人をリストラです。
BPが打つ最大のコスト削減策
BPはコロナショック、原油価格の暴落等の影響により非常に業績が悪いです。
そのため、コスト削減をはかるべく、設備投資を削減していました。
しかし、そのコスト削減でも追いつかないため、最大のコスト削減リストラに踏み切りました。
自主退職を促したところ2,500人の応募だったため7,500人の強制解雇に踏み切りました。
石油業界には過去最大の逆風が吹き荒れている。
冒頭でも触れましたが、今石油業界は過去最大の苦難に瀕しています。
同業者からの価格引き下げに始まり、商品価格が引き下げられました。
コロナショックにより、飛行機が飛ばなくなり原油の消費量が下がりました。
また、多くの活動家、投資家からは石油は環境に悪く、次世代エネルギーを開発し、石油に代わるものを使うように圧力がかかっています。
つまり、
商品を安くしても売れず、その商品自体にもクレームがついている。
という状況です。
石油業界は、そのスケールから組織を維持するだけで、莫大なコストがかかります。(採掘リグは一度停めると動かすのに時間とお金がかかります)
BPは生き残れるか?
BPほどの名門企業であっても、組織を小さくしなければいけない状況です。
今回の7,500人のリストラは、BP全従業員の約15%にあたります。
そこまで削ってでも、次は投資家への配当を支払わなければなりません。
BPは今年減配を行っているため、連続減配は更なる失望を生み株価暴落を避けられない事から、一旦は今の配当を維持すると思われます。
しかし、投資家はBPの業績回復を望んでいますから、どのようにして業績回復を打ち出すかが今後のBPのカギになってきそうです。
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