外資系リーマンです。高配当エネルギー株のBPが減配を決定しました。
この情勢ではやむなしですが、、、見ていきましょう。
BP第二四半期決算発表
BPのQ2決算は下記のとおりです。
BP第二四半期決算
売上高:$311億9000万 (市場予想:$414億)
EPS:$-1.98 (市場予想:$-0.54)
純利益:$-66億8000万ドル
また、BPは2030年までに炭化水素排出量を40%減らし、低炭素投資を10倍に増やすことを目標とするほか、新たな国で石油探査は行わないとした。と発表しました。
BPは10年ぶりの減配を決定
BPの第二四半期配当は下記のとおり決定しました。
配当:四半期配当は50%減の1株=$0.0525
これを受けて、配当利回りは10.6%➡5.31%まで下落しています。
正直、この程度で済んでよかったという印象です。
原因としては、石油トレーディング部門が石油価格上昇に伴い業績好調のため、赤字幅拡大を防ぐことが出来たというのが大きいでしょう。
BPのチャート
今回の赤字決算を受け、暴落するかと思われたBPの株価ですが、蓋を開けてみれば上昇で終わっています。
これは、先ほどの決算が想像していたよりも良かった事を指しています。特にここ最近の石油価格上昇に伴い、シェル、トタル等欧州系原油企業は黒字で第二四半期決算を締めています。
この事から、BPは一時的な減配はあるものの、石油企業としては、短期的に業績回復の可能性があるという評価を得られていると考えられます。
また、拡大路線ではなく、現状維持を主とし、エコ、クリーンな事業に投資をするということが評価されたと見れます。
特に、イギリスを筆頭に欧州では、エネルギーのクリーン化の動きが強いためこの波に乗る事で、シェア拡大が期待されています。
まとめ
・BPの決算は赤字、配当は減配
・石油の拡大事業は行わない。将来的にはエコクリーン分野に10倍の投資
・石油トレーディング部門は、石油価格上昇に伴い業績好調
・欧州他石油企業(ロイヤルダッチシェル、トタル)は黒字
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