外資系リーマンです。
なかなか興味深いニュースですね。
ソフトバンク、ARM社を売却
ソフトバンクの虎の子ともいえるARM社の株式売却です。
ソフトバンクビジョンファンドといえば、アリババが一番先に思い浮かべますが、
このARM社も大成功した買収案件の一つです。
これを、NVIDIA社に全株をおよそ4.4兆円で売却したとの事です。
ソフトバンクはARM社を3.4兆で買収したため、およそ1.0兆円の譲渡益が出ています。
桁が大きすぎるので、大成功な感じがしますが、30%超の売却益という事で考えるというほどでもないような気がします。
ソフトバンクは最近のウィーワークを含め投資の失敗が続いているため、赤字解消の手段として泣く泣く手放した形なのかな。と予想しています。
NVIDIAにとっては、ようやく手に入れた新しい分野
一方でNVIDIAにとっては、長年GPU開発で培ってきた技術に、ARMの技術を掛け合わせることで、自社ブランドのCPU開発に乗り出すタイミングが来ました。
CPUは未だ、インテル社の独壇場であり、AMD等の後続ライバルメーカーがしのぎを削っています。
ここにNVIDIAがARMの技術を使いシェアが取れるような製品が作れれば、一気にNVIDIAの市場価値は膨らむでしょう。
恐らく、ソフトバンク社もNVIDIAの筆頭株主(およそ8.1%)であることから、相乗効果を狙っての売却という形になったと思います。
いずれにしても、ライバルメーカーであるインテルは最近の業績がさえず、スマーフォン市場も取り込めていない事から、今回のニュースは衝撃でしょう。
NVIDIAへの投資は妙味があるか
このタイミングでの、NVIDIAへの投資には正直微妙なところです。
というのも、元々GPU事業が好調なこともあり、直近の株価は非常に高いです。
そのため、今回のニュースによる期待で更に株価が上昇することを考えると非常に割高になってしまう気がします。
ある程度、新商品発表など軌道に乗ってきたタイミングで、投資を検討してみたい気もします。
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