外資系リーマンです。
ファイザーのワクチンで本当に世界は救われるのか?
私は少し・・・いや、かなり懐疑的です。
大手製薬メーカーのファイザーCEOのアルバート・ブーラ氏はワクチン発表後の保有株売却しています。
これを受けて考えてみます。
ファイザーCEOの株取引を受けて
最高経営責任者が自社株式を売却する。この報道を聞いたときに『もしかしたら、このワクチンはそれほど効果がないのでないかな。』と考えました。
ファイザーCEOが【ファイザーの今の株価は非常に期待が大きすぎて高いです!】と思っているので、自己所有分の株式を60%も売却しているわけですね。
つまり、このワクチンはそれほどファイザーという企業にとって数字的(売上、利益)に貢献するものではないということになります。
一般的に製薬メーカーのCEOは新薬発表の際にそれに合わせて自社株式を売却する傾向にあります。
それ自体は、自由だと思っています。
しかし問題は、一部の利益確定ではなく、大半の株式を売却するということは、会社のトップがここがこの会社のピークです。と宣言しているのに等しい点にあります。
言い換えれば、このCEOが在籍している間、ファイザーという会社に伸びしろがないという事だとも取れますね。
ファイザーのワクチンで世界は救われるのか?
非常に難しいと思っています。
このワクチンはー80℃で保管しなければ、効力を失ってしまうという最大の弱点があります。
これらを大量に保管できる施設は一部の大学病院、研究機関などです。食品などの冷凍倉庫を一部転用したとしても、衛生面などの条件をクリアするのは難しいでしょう。
また、-80℃でアメリカ国内は勿論、海外輸送する際に冷凍状態を保ったまま輸送するコストは莫大なものになります。また、温度逸脱などに厳しい制約をつければ、より輸送難易度は跳ね上がる事でしょう。
そんなワクチンが1年以内に世界中に行き渡るとは到底考えられません。
恐らくこのワクチンは、米国内やお金のある一部の国家だけの消費に留まるのではないかな。と思っています。
コロナウイルスは感染型のウイルスです。一部の国だけが救われても、海外渡航は禁止されたままで、コロナ前の生活は戻ってきません。
つまり、ファイザーのワクチンはまだ、発展途上の物で改良しなければ世界を救うものにはなりえないと思います。
すなわち、世界は救われるという安堵感からの今の株高はいささか尚早だというのが私の見方です。
それを踏まえたうえで投資を続けていく必要がありますね。
勿論、ご判断は、皆様に委ねます。一個人の意見としてご参考になれば幸いです。
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