外資系リーマンです。
FRBによる銀行の自社株買い容認により、米国銀行は自社株買いが再開されます。
これにより、米国銀行株の株価はどうなるでしょうか。
銀行による自社株買いはなぜ容認されていなかったか
そもそも、FRBはなぜ、銀行による自社株買いを認めていなかったのでしょうか。
それは、FRBが銀行のお金の使い道をコントロールしたかったからですね。FRBとしてはゼロ金利によりバンバンお金を刷って、銀行に回し、銀行がお金をバンバン貸し出してほしいのですね。
FRBから湯水のようにドルが供給されている銀行は、金余りの状態です。
しかし、銀行は民間企業ですから、利益が出る事業にしかお金を出したくないわけですね。コロナにおける経済下の中、経営難の企業に融資することは、ギャンブルに近いわけです。
そこで、一番確実な利益を生む方法が自社株買いです。自社株買いを実施することにより、支払い配当金は減少し、確実に利益を押し上げる事が可能です。しかしこれをされてしまうと、FRBとしては市場にお金が流れないため、これを禁止していたわけです。
自社株買い容認による、各社の動向
JP・モルガン・チェース ➡ 総額300億ドルの自社株買い実施
モルガン・スタンレー ➡ 来年100億ドルの自社株買いを取締役会がしょうにん
バンク・オブ・アメリカ ➡ 承認が降り次第、自社株買い実施予定
ウェルズ・ファーゴ ➡ 来年1月に計画発表
シティ・グループ ➡ 2021年自社株買い検討
ほぼ、全ての銀行が自社株買いを検討に入りました。
これにより、計画が発表されているJP・モルガン・チェース、モルガン・スタンレーは間違いなく株価が上昇が期待出来ます。
金余りなのは、金融市場だけでなく銀行も全く同じの状態です。その中で、銀行株は一際株価が安い状態が続いています。
各銀行にとっては、市場の自社株を消却できる絶好の機会となりそうですね。
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