外資系リーマンです。
2022年のNISAはQYLDに大きく投資を行いました。
QYLDとはどんなETFなのか?投資を行った理由は?
ご紹介していきます。
QYLD グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETFとは
QYLDとは、グローバルX社が運用を行っている、毎月分配型のETFです。
高配当利回りで有名ですね。分配利回りは11.87%です。(2022年1月現在)
経費率は0.60%と若干高めです。
構成銘柄はNASDAQと連動しています。
HPには下記の通りと記載があります。
カバード・コール戦略で利益を生み出そうとするもので、ナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数のコール・オプションを売却します。(グローバルX社より引用)
カバード・コールとは
カバード・コールとは資産を持ったうえで、コールオプションを売る戦略です。
QYLDの分配金の原資の多くはこのコールオプションのプレミアムから発生しています。
コールオプションを売るというのは、原資産(このETFの場合はNASDAQ100)を権利行使価格以上の値上がり益を放棄する対価としてオプションプレミアムを受け取ることを指します。
わかりやすく言うと、NASDAQ100を決めた金額以上に値上がりしても、決めた金額で第三者に売るよ。というものです。
例
NASDAQ100をいくら値上がりしても、1月末に$100で売ると決める代わりに、$10のオプションプレミアムをもらいます。
1月末に、オプション購入者はNASDAQ100が時価$120の際は、このコールオプションを行使することで、$100でグローバルXからNASDAQ100を購入できます。
また、NASDAQ100の時価が$110以下の場合は、オプションを行使しないという事も可能です。
オプション$10を支払った人は、NASDAQ100を1月末に購入する事もできるし、しない事も出来る権利を得られるのですね。
NASDAQ100・カバード・コール | |||
日付 | 1月1日 | 1月31日 | 1月31日 |
時価 | $100 | $150 | $90 |
オプション費用 | $10 | $10 | $10 |
オプション行使して購入できるNASDAQの価格 | $110 | $110 | $110 |
オプション行使するか | する | しない | |
オプション行使することで得られる利益 | $30 | ||
オプションを持っていることで避けられる損失 | $10 |
つまり、オプションを購入する側からすると、利益を受け取れるほか、損失を回避することも可能です。
グローバルX側から見た際には、一定以上の利益を放棄することで安定したオプションプレミアムを受け取ることが可能な仕組みです。
つまり、このETFでは安定した分配金を得られる代わりに値上がり益(キャピタルゲイン)は見込めないということになります。
このETFの魅力
では、値上がりしないこのETFの魅力は何なのか。
それは、NASDAQ100という世界一上昇するであろう指数に連動したカバードコールを行っている点です。多くの人がNASDAQ100は右肩上がりで上がり続ける指数であると思っています。
そのため、このオプションは多くの場合購入した人が得をすると予想されるため、売れ続けます。
そこから安定したインカムゲインが得られます。
また、この前提があるため、乱高下が起きるタイミングでは、より高値でコールオプションを売却することが可能です。
現在の金利上昇タイミングでは、ハイテクグロースなどNASDAQ100に多く入っている銘柄達は下落するため、再び上昇を予想し大きく買われる可能性が高いです。
・安定したインカムゲイン(配当利回り11.87%)
・NASDAQ100の上昇を信じる人が多いため、コールオプションを高く売却することが可能
・金利上昇によるNASDAQ100下落時には、更に高いオプションプレミアムが取れる可能性がある
つまり、最大値は取れないけど、NASDAQが成長する限り、確実に利を取ることが可能なETFという事ですね。
当面このシナリオは崩れないと思っています。それがNISAで購入した理由です。
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