外資系リーマンです。
アッヴィの2020年Q1の業績はどうだったでしょうか。
一緒に見ていきましょう。
レポートについては、AbbVieのHPを参照しております。
ABBV 2020 Q1 Results
アッヴィのQ1の結果は下記の数字の通り好調でした。
総収益 86.19億ドル (昨年対比10% UP)
営業益 36.03億ドル (昨年対比19.7% UP)
純利益 30.10億ドル (昨年対比22.5% UP)
詳細は以下の通りです。
アッヴィ商品別の収益推移
アッヴィの主要製品の収益はどう変動したのか。
アッヴィといえば、ヒュミラ(Humira)が主要製品でよく知られていますが、
このヒュミラは既に特許が切れております。
欧州では2018年から、米国では2023年から、
ヒュミラのジェネリック薬品が発売されることとなっており、
発売済みの欧州を含む海外市場ではでは12.8%ダウンとヒュミラの収益が大幅な減少に転じています。
そのため、アッヴィはヒュミラに代わる主要製品を探しており、M&Aを行っています。
去年のアラガンを約630億ドルで巨額買収したことは記憶に新しいですね。
ヒュミラ(Humira)に代わる主要製品としてイブルチニブ(Imbruvica)が期待されています。
これは、2015年にPharmacyclics社を買収して手に入れた抗がん剤です。
急激に収益が伸びており、海外では昨年対比なんと37.9%の伸長率です。
以下詳細
アッヴィの株価推移
アッヴィの2020.5.10時点での株価は以下の通りです。
株価もコロナショックの影響から大分回復しており、
配当利回りも5.62%とヘルスケア業界では高い部類です。
高配当投資家には人気がある銘柄です。
ヒュミラの期限切れが今後どの程度収益に影響するか、
アラガンのM&A効果がいかに早く実現するか、
この2点が今後の見どころですね。
成長を見守っていきたいと思います。
コメント