アルトリア・グループ(MO)とは
外資系リーマンです。
昨日もダウ$23,000と値を崩していますね。
今日はその中でもそろそろ買い時かなと思っている
アルトリア・グループを紹介したいと思います。
4/22時点で$37.76と過去5年来で見ても、安値圏で推移しております。
タバコ企業という業種ですが、実は食品分野でも世界一の売上を誇る会社でもあります。
日本ではフィリップモリスの方が知名度がありますが、元は同じ会社です。
アメリカで規模を拡大し、世界中に販売するにあたって、
訴訟リスクを抑えるため、フィリップモリスとアルトリア・グループに分社しました。
高い高配当利回りと連続増配記録
8.59%という高配当利回りもさることながら、
50年連続増配をしている会社でもあります。
↑10年で1株当たりの配当は2.9倍にまで膨れ上がっています。
日本企業では、増配しても少し業績が沈むとすぐに減配してしまう会社が多いのですが、
この会社であれば、長期投資に向いていると考えられます。
なぜ、こんなにも高い配当を出し続けることができるのかというと、
この会社の最大の特徴である高い営業利益率と、
安定した売上を保つことのできるタバコとという商品の特性から来ています。
アルトリア・グループの業績
2017 | 2018 | 2019 | |
金額の単位 | USD | USD | USD |
売上高 | 25,576,000,000 | 25,364,000,000 | 25,110,000,000 |
経常利益 | 9,828,000,000 | 9,341,000,000 | 766,000,000 |
(利益率) | 38.42% | 36.82% | 3.05% |
当期純利益 | 10,222,000,000 | 6,963,000,000 | -1,293,000,000 |
(利益率) | 39.96% | 27.45% | -5.14% |
業績を見てみると、
売上は非常に安定しており、利益率が高い事(利益率約35%)がうかがえます。
これはタバコという商品が
価格が均一化され、守られていることから値引きがない商品であり、
喫煙者は長年同じ銘柄を吸う事から、
新商品開発に多額の研究費を投資するが必要ないためです。
上記の理由により高利益体質が長期間形成されています。
2019年の赤字転落の背景
2019年のみ赤字転落しておりますが、
これは電子タバコメーカーのジュールを買収した事による物です。
フィリップモリスの電子タバコIQOSの成功を受け、
アメリカ国内の電子タバコシェアを取ろうと買収をおこなったのですが、
このジュールの電子タバコが健康を阻害するとアメリカ国内での販売禁止を受けて
86億ドルもの評価損を計上したため赤字転落になってしまいました。
アルトリア・グループの売上から見たときの電子タバコの売上の割合は低いため、
継続的な業績悪化の要素はないとみています。
喫煙者は減るのでは?
アルトリア・グループはアメリカのみでの事業展開ですが、
アメリカの人口は増加しているため、人口減による売上減も現段階では考えられません。
私は非喫煙者ですが、喫煙者は同じ銘柄を好んで吸います。
そのため、仮に販売本数が減っても単価を上げることで利益率を高めることが可能です。
私見ですが、人間が娯楽をなくすことができない生き物のため、
酒とタバコは、この世から、なくなることはないのではないかな。と思っています。
この記事は株式購入を促すものではありません。あくまで投資は自己責任で。
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