外資系リーマンです。
ゴールドマンサックス等米銀4行が貸倒引当金の組み入れを増やしています。
また、欧州の住宅ローン担保証券のリスクが高い部分を売却するとのことです。
米銀4行が恐れる貸倒リスク
ゴールドマン・サックス、シティ、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーの米銀4行はそれぞれ、高利回り不動産ローン担保証券を抱えています。
これは、アメリカで有名になったサブプライムローン問題を引き起こした、
より属性の悪い消費者を対象に、
高利で住宅ローンを融資した住宅ローンを証券化し、
売買するものです。
これらは、通常の住宅ローン商品よりも利率が高いため、
預かり資産の大きい銀行が運用先として抱えています。
しかし、今回のニュースは、
コロナショックの影響により、
大手4行は貸倒リスクに備え、これらを売却したというものでした。
ウォーレン・バフェットの地銀株売却ニュース
少し前に、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイが、
地銀株売却のニュースもありました。
米大手地銀USバンコープ株の一部手放しました。
売却総額は1630万ドル(約17.4億円)
バークシャー・ハザウェイの投資金額からすると、わずかな金額でありますが、
ウォーレン・バフェットは金融株を好み、
ウェルズ・フォーゴ、バンク・オブ・アメリカを筆頭株主でもあります。
それらの金融株はウォーレン・バフェットの永久保有銘柄として、知られています。
これらのニュースから考えられること
コロナショックの影響は、
日本では緊急事態宣言が一部の地域で解消されるなど、
回復の兆しが見えており、私も含め比較的安心している方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、米銀、米著名投資家達はそうは見ていません。
上記のニュースからも、被害が拡大する可能性が高く、二次拡大の可能性を視野に入れた動きをしています。
コロナショックの影響による米国株式暴落より、多くの投資家が損失を被りました。
しかし、最安値の3月23日から、
実態経済は全く回復していないにもかかわらず、株価は上昇しています。
上記のニュースを踏まえ、楽観視しすぎることなく、
しかしながら、市場から離れることなく進んでいく必要がありそうです。
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