外資系リーマンです。
ウォーレン・バフェットが、ドミニオン・エナジーより天然ガス輸送・貯蔵事業を買収しました。
有利子負債を含めた買収総額は97億ドル(約1兆380億円)とのことです。
ウォーレン・バフェットがこのタイミングで天然ガス輸送・貯蔵事業を手に入れた目的とは何なのでしょうか?
バークシャー・ハザウェイとしての事業
バークシャー傘下のエネルギー事業子会社、バークシャー・ハザウェイ・エナジーを通じて買収する。ドミニオンから約7700マイル(約1万2400キロメートル)のパイプラインや、大型の貯蔵施設を取得する。天然ガスの生産に応じて安定的に稼ぐビジネスだ。
対価として40億ドルを現金で支払うほか、57億ドル相当の負債を引き継ぐ。バークシャーのエネルギー部門は発電や送配電事業などを手掛けており、今回の買収で収益源の多角化を図る。(日経新聞より抜粋)
そもそも、ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハザウェイは投資会社である一方、コングロマリット事業を持つ持ち株会社でもあります。
傘下には、先のバークシャー・ハザウェイ・エナジーだけでなく、インフラに関わる事業を持つ子会社が沢山あります。
電力会社のほかには、BNSF鉄道(北米第2位)の鉄道会社も有名ですね。
バークシャー・ハザウェイはアップルでの投資が有名ですが、このように、元々ウォーレン・バフェット自体は、金融、インフラ等に手広く投資を行っています。
今回の買収により、電力会社事業に加えて、天然ガスのビジネスでインフラ事業を強化していく形になります。
天然ガスはオワコンでは?
天然ガスや石炭など、旧来の天然資源は二酸化炭素を排出するため、
現在のエコ文化になじみません。天然ガス事業売却を決めたドミニオン社も「2050年までにCO2排出ゼロを目指す」という目標を掲げています。
ドイツでも、石炭での火力発電所をゼロにするという計画が発表されましたね。日本でもレジ袋有料化にすることでCO2削減を目指すことになりました。
しかし、元々ウォーレン・バフェットは逆張り投資家です。
リーマンショックで、銀行はもうダメだ。と言われた時代に多くの銀行に投資をし、財をなしています。
そのため、ウォーレン・バフェットはCO2ゼロという一連の国家の流れに、それは不可能であり、行き過ぎたエコ活動はいずれ、また元に戻ると考えたうえでの投資ではと思われます。
やはり、公益事業に投資するべきか
今回のウォーレン・バフェットのニュースを受け、
現状の、NASDAQだけが上がり続け、ITバブルになりつつ状態で、盲目的にITだけに投資していくべきか悩んでいました。
そして、相対的に値ごろ感のある公益事業は継続的に安定した収益を生み出す事から、やはり、投資を検討すべきかなと強く感じました。
再びコロナ感染者が増え始めた、このタイミングで積立投資先を考えていく必要があるのかもしれませんね。
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