外資系リーマンです。
日経によると、議会予算局(CBO)は1日、新型コロナウイルスによる景気悪化で、2030年までの実質国内総生産(GDP)が11年間の累積で当初予測比7.9兆ドル(約850兆円)下振れするとの試算を公表した。累積GDPの3%分に相当する。米GDPは20年に戦後最大のマイナス成長が予測されるが、10年かけても傷痕を完全に穴埋めできないと指摘する。とのこと。
米経済は景気悪化の一途を辿る
米経済はコロナウイルスにより景気は長期にわたり悪化すると予想を立てました。
しかしながら、今日も株価は上昇しています。この矛盾はどうして生まれるのでしょうか。
理由は以下の通りです。
FRB(米連邦準備理事会)による大量の国債購入
連日の株価上昇は、個人投資家の購入意欲が高いとか、海外投資家の買いが多いとかそんな問題でありません。
事実、バークシャー・ハザウェイのウォーレン・バフェットは現在の経済状況を悲観し、あらかたの株式を売却していますね。
それでも、株価が上がり続ける理由は、FRBの資金投入です。
最大4兆ドルという途方もない金額の資金投入により、銀行から短期国債を買い続けているため、銀行は現金余りの状態を起こしています。
銀行は手元に現金を置いておいても利ザヤを生みませんから、当然投資資金に流れるため、この金額が今のダウ高値を作っています。
日経は直接日銀がETFを買い付けているため、もっとシンプルな状態ですね。
まとめ
・ダウ高値は海外の投資家が強気なためではなく、FRBの資金投入によるものである。
・FRB、日銀は自分達で紙幣を刷れるため、半永久的に買い続けることが可能である。
・実体経済はもう少し深刻なダメージを受けており2030年までGDPの当初予定よりも米経済はマイナスが続く事。
なぜ、株価が上がっているかを理解すれば、今回のコロナウイルスショックの暴落から時価総額が高いIT銘柄から順番に値が戻っていった理由が理解できます。
金融機関は投資金額が巨額であることから、必然的に時価総額の高い会社を買わざるおえないため、ETFや最大手の個別銘柄に投資が集中する形になるからですね。
我々は、実体経済と現在の資産経済の価値に乖離がある事を理解しておく必要があります。
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