外資系リーマンです。
インテル大暴落について語ります。
インテル【INTC】暴落の理由
7月24日半導体最大手のインテルは-16.24%と4か月振りの安値をつけました。
この原因は、インテルCEOのスワンが自社製造をやめる事を検討すると述べた事による失望売りです。
インテルは一貫して、自社生産でこれまで半導体を製造しており、その事から開発力、競争力が高いとされてきました。
これが、他社に製造を委託する形になると、ARM等と同様のアイデアを出すだけの企業となり、他社との差別化が出来なくなります。
また、インテルはアップルが自社で今後ノートPCの半導体を製造すると発表しており、ただでさえ売上減が見えています。
ここにきてのファブレス施策は露骨なコストカットであり、この会社としての強みが全くなくなってしまうという事を投資家に嫌われたものです。
AMD飛躍の理由
インテルは半導体シェアNo.1企業のため、当然価格は高く、安定性を重視した商品を開発していますが、パソコン市場が頭打ちになってきている中で、サムスン等の安価な半導体メーカーが出てきておりシェアを失いつつあります。
一方で2019年から飛躍的に業績を伸ばしている企業がAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)です。
AMDは2019年より株価が2.5倍に伸びており、今回のインテル急落にあわせて、株価が急成長している半導体製造メーカーです。
AMDはインテル社と比較すると、比較的安価でスペックの高いCPUを作る事に長けています。
安価なことから、PS4やX-BOX等のゲーム機にも搭載されているメーカーです。
市場としては、自社生産という強みを失ったインテルが、安価なAMDにシェアを奪われると見ていると株価の上下から予測することが可能です。
PC全盛の自体は終わりました。
また、PC全盛の自体は既に終わりを迎えました。
スマホの入力は早いけど、ブラインドタッチは出来ないという方があなたの周りにもいませんか?
PC=オフィスで仕事をするための道具
スマホ=プライベートで使うための機器
という形に既に用途別の道具として認識されていますね。
スマホのCPUシェアNo.1企業はクアルコム社です。こちらは、今後もスマートフォンの5Gによる拡大などで業績アップが見込めそうです。
しかしながら、インテルはPCのトレンドの変化によりビジネススタイル変更を余儀なくされています。
マイクロソフトは、トレンドを早々と見極め、ウィンドウズやオフィスソフトの一本の会社ではなくなりました。
インテルもそうならなければ、今後の業績拡大は見込めません。
今回の失望売りは、そうした投資家の声にインテルがまだ応えられていないという事でもある。
インテルはまさに、今巨大半導体メーカーから、パソコンの半導体だけを作っていてはいけないメーカーになりつつあります。
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